「海の地政学」ジェイムズ・スタヴリディス著、北川知子訳

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 米海軍出身者初のNATO欧州連合軍最高司令官を務め、退役後の現在はタフツ大学学長の著者が、「海」がいかに人類史を動かし、21世紀の今も海洋戦略が重要であるかを語った回顧録。

 地中海の覇権をめぐる古代ギリシャ諸国やローマの海戦から、太平洋を舞台にした日米の艦隊戦、台頭する中国や核・ミサイル開発を進める北朝鮮の動向までを解き明かしながら、海軍戦略家マハンの「シーパワー(海上権力)論」を土台に、「国際政治の秩序は全世界の国々によって自発的に支えられる『世界公共財』であるべき」という主張を展開しているのが特徴だ。

 作家の佐藤優氏は「政治的、軍事的観点からも海が生きものであることがわかる」本として推薦している。

(早川書房 2200円+税)

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