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「江戸の犯罪と仕置」丹野顯著

 江戸時代半ばの江戸は、すでに訴訟社会だったという。大岡越前守が南町奉行に就任した享保3(1718)年、町奉行所3カ所が抱えていた訴訟件数は5万件近くもあったそうだ。本書は、江戸をはじめ地方各地で起きた事件・犯罪を取り上げ、その裁判や、付随する拷問や処刑がどのように行われたかを解説する江戸事件簿である。

 ばくちの罪で遊女屋の主人を捕らえ、私財を没収、彼が召し抱えていた遊女も他の遊女屋に売り払い、その金を幕府の御蔵に納めたものの、「人の売買は天下の大法に背く」と激怒した将軍綱吉に島流しにされてしまった盗賊改の旗本・中根正和をはじめ、児童虐待や不倫殺人、経歴詐称、そして伝説の大泥棒まで。事件の概要とその裁判の行方を紹介。

 (洋泉社 950円+税)

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