「鋼のメンタル」は才能…凡人が「スルー力」を鍛えようとしてはいけない

公開日: 更新日:

 もう、いちいち誰とは言わないが、不倫疑惑を否定し続けている俳優、女優は〈鋼のメンタル〉とか〈スルー力が半端ない〉などと、違った意味で称賛されていた。

 他人から浴びせられるネガティブな言葉を右から左に受け流す「スルー力」は、〈余計なストレスを抱えずに済むというメリットがあります〉。ネットのAIはそう答えてくれたが、確かにそうかもしれない。

 大変なストレス社会を生き抜くための鈍感さは、芸能人じゃなくても必須の能力か。

「確かに、最近の若者を見ていると、感情マネジメント能力が低いように感じます。いちいちクヨクヨ思い悩む。例えば上司に叱られた、恋人にフラれたら落ち込む気持ちは分かりますけど、〈そういうこともある〉とスルーしていかないと身が持ちません。〈あいつを殺して自分も死ぬ〉なんて短絡的な発想に陥ってしまいかねない」(大学カウンセラー)

 だから、そうした“スルースキル”を鍛えるためのノウハウ本も次々と出版されるのだろうが、明大講師の関修氏(心理学)は「ただ、スルー力は、ほぼ持って生まれた才能というか素質でしょうね」とこう続ける。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  4. 4

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    トップ清水賢治社長に代わったフジテレビの“アニメ推し”が目に余る

  2. 7

    参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化

  3. 8

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  4. 9

    長嶋茂雄さんの引退試合の日にもらった“約束”のグラブを含めてすべての思い出が宝物です

  5. 10

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった