芳根京子、桜井ユキ、小泉今日子、多部未華子…「ゆっくり丁寧に人の心を描くドラマ」がヒットする背景
春ドラマは中盤から後半へ。視聴率では阿部寛(60)主演の「キャスター」(TBS=日曜夜9時)がこれまで、かろうじて全話2ケタキープで独走中だが、永野芽郁(25)の不倫疑惑報道が足を引っ張る形となって“絶好調”とは言い難い状況か。
そんな中で、視聴率は6%前後ながら評価をじわじわと上げているのが、芳根京子(27=写真)主演の「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ=木曜夜10時)。原作は西香はち氏による同名コミックで、昭和11年を舞台に、見合い結婚から始まった不器用な新婚夫婦の交流を描く“昭和初期のラブコメ”だ。
SNS上では《瀧昌さまの本田響矢くんが美形すぎて沼る》《なつ美役の芳根京子ちゃんの百面相がかわいい》《2人のピュアさにキュンキュンする》といった意見が目立ち、《ドラマ好きの知人に勧められて見てみたら、どハマりした》《初回から録画していなかったのが悔やまれる》など高評価が並び、《今期ナンバーワン》と推す声も増えている。
「昭和初期という時代設定は、今いちばんドラマを見る層である50~60代以上にとっても“体験したことのない過去”。自分たちの親や祖父母の生きてきた時代ということで、《こんな時代も確かにあった》というかすかなリアリティーも感じられる。だから、なつ美と瀧昌のピュアで不器用なやりとりが心に染みてくるんですね。若い世代にとってはまったく知らない時代なので、“ありえない”くらいのピュアさも素直に受け入れられるのかも」
そう語るテレビコラムニストの亀井徳明氏は、さらに「それと、近年のドラマの流れではこの“スローさ”が新鮮なんだと思います」とこう続ける。