「鉄道探偵団まぼろしの踊り子号」倉阪鬼一郎著

公開日: 更新日:

 鉄道マニアのマスターが妻と営む新橋の喫茶店「テツ」には、昼夜を問わず、同好の士がたむろしている。そのひとり、フリーライターの和志は鉄道探偵を名乗り、常連たちと鉄道探偵団を結成し、ホームページで鉄道に関する相談事を引き受けている。

 ある夜、和志の妹でテレビリポーターのさくらは、東京駅で鉄道写真家の仙堂を見かける。新幹線のホームから駆け下りてきた仙堂は、なぜか別の階段を使って同じホームに戻った。数日後、ホノルルで仙堂の妻の他殺体が見つかったとのニュースが流れる。仙堂の不可解な行動がアリバイ工作だったと気付いた和志らは、取材と偽り、仙堂をテツにおびき出す。(「東京駅で消えた男」)

“鉄分満載”の鉄道ミステリー連作集。

(講談社 920円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 3

    サントリーHD会長を辞任!新浪剛史氏の意外な私生活、趣味は「極妻」鑑賞と…違法薬物めぐり家宅捜索

  4. 4

    佐々木朗希に浮上「9月にもシャットダウン」…ワールドS連覇へ一丸のドジャースで蚊帳の外

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に深刻な疲労蓄積…安打も本塁打も激減、「明らかにスイング鈍化」との指摘も

  1. 6

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  2. 7

    サントリーHD新浪会長宅ガサ入れはすでに噂されていた? 報道より1週間先行していたX投稿に注目集まる

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  4. 9

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  5. 10

    開示された3回目の「森友文書」で発覚! 財務省「黒塗り」の“お寒い”内情