「鉄道探偵団まぼろしの踊り子号」倉阪鬼一郎著

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 鉄道マニアのマスターが妻と営む新橋の喫茶店「テツ」には、昼夜を問わず、同好の士がたむろしている。そのひとり、フリーライターの和志は鉄道探偵を名乗り、常連たちと鉄道探偵団を結成し、ホームページで鉄道に関する相談事を引き受けている。

 ある夜、和志の妹でテレビリポーターのさくらは、東京駅で鉄道写真家の仙堂を見かける。新幹線のホームから駆け下りてきた仙堂は、なぜか別の階段を使って同じホームに戻った。数日後、ホノルルで仙堂の妻の他殺体が見つかったとのニュースが流れる。仙堂の不可解な行動がアリバイ工作だったと気付いた和志らは、取材と偽り、仙堂をテツにおびき出す。(「東京駅で消えた男」)

“鉄分満載”の鉄道ミステリー連作集。

(講談社 920円+税)

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