「百歳人生を生きるヒント」五木寛之著

公開日: 更新日:

 人類が体験したことがない百歳人生をどのように生きていけばいいのかを考えるエッセー。

 60代や70代の人の多くが、百歳人生を喜ぶのではなく、戸惑いを覚えるのはなぜか。それはおそらくこれからの人生が、確実に下り坂、下山の道のりになっていることを認めたくないからではないかと指摘。それは、寿命は延びても、人生の生き方や死生観が「人生五十年」といわれていた時代のモノサシのままだからだ。

 心身ともに元気な50代から後半の下山の人生を生き抜く覚悟を考え始め、60代で生活をリセット(再起動)、70代では下山の途中に現れる平坦な丘のような場所を十分に楽しみ活力を補充する……などと10年ごとに区切り、それぞれの下山の心構えを説く。(日本経済新聞出版社 780円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋