「特捜部Q―自撮りする女たち―」ユッシ・エーズラ・オールスン著、吉田奈保子訳

公開日: 更新日:

 コペンハーゲン警察の刑事カールは、彼が率いる未解決事件を担当する特捜部Qの解体を上司から通告される。特捜部Qの検挙率が低いのが理由だが、上司が挙げた数字はカールの試算と大きく食い違っていた。

 そんな中、カールに殺人捜査課時代の元ボス・マークスから電話が入る。3週間前に起きた老女殺害事件の手口が、12年前の未解決の代用教員殺害事件と酷似しているというのだ。2つの事件の関係性についてはカールも気がついていた。

 一方、管内では社会福祉事務所に出入りする若い女性たちを狙った連続ひき逃げ事件が発生。他の捜査員がそちらの捜査に奔走する中、カールは新旧の事件の捜査に取り掛かる。

 デンマーク発の人気警察小説シリーズ最新刊。(早川書房 2100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?