「特捜部Q―自撮りする女たち―」ユッシ・エーズラ・オールスン著、吉田奈保子訳

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 コペンハーゲン警察の刑事カールは、彼が率いる未解決事件を担当する特捜部Qの解体を上司から通告される。特捜部Qの検挙率が低いのが理由だが、上司が挙げた数字はカールの試算と大きく食い違っていた。

 そんな中、カールに殺人捜査課時代の元ボス・マークスから電話が入る。3週間前に起きた老女殺害事件の手口が、12年前の未解決の代用教員殺害事件と酷似しているというのだ。2つの事件の関係性についてはカールも気がついていた。

 一方、管内では社会福祉事務所に出入りする若い女性たちを狙った連続ひき逃げ事件が発生。他の捜査員がそちらの捜査に奔走する中、カールは新旧の事件の捜査に取り掛かる。

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