「近代日本一五〇年」山本義隆著

公開日: 更新日:

 日本は開国と同時に、西欧近代の民主主義思想や人権思想はないがしろにしたまま、他方で西欧の科学技術を貪欲かつ効率的に吸収し、工業化としての近代化を成し遂げた。その後、敗戦でひとたびは頓挫したが、経済大国として復活。その間、一貫して列強主義・大国主義ナショナリズムに突き動かされ、エネルギー革命と科学技術の進歩に裏打ちされた経済成長を追求してきた。しかし、今、科学技術の破綻としての福島原発事故、経済成長の終焉を象徴する急激な人口減少という明治以降初めての事態に遭遇している。

 そんな「列強主義ナショナリズムに支えられた成長イデオロギー」という思想に突き動かされてきた日本の近代化の歩みを改めて総括する論稿。

 (岩波書店 940円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった