「サラブレッドに『心』はあるか」楠瀬良著

公開日: 更新日:

 馬の行動学・心理学の専門家が「馬のこころとからだ」について、競馬ファンから寄せられた質問に答えながら解説する競走馬講座。

 かつてはまったくないといわれていた馬の色覚だが、研究が進み、黄色を中心にある程度は色を感じる能力があると分かってきたという。一方で、瞳孔の形状と眼球の位置から、その視野は350度にも及ぶという。視覚にはじまり聴覚や嗅覚など競走馬の機能を解説。

 その上で、両耳を立てて前に向けている時は集中しているといった、耳や尻尾の動きで分かる感情表現などの馬券を買う前に見るべきポイント、生まれてから競走馬になるまでの育て方、そしてサラブレッドの歴史まで。競馬ファンが知りたいことが一冊で分かる必読本。(中央公論新社 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束