「サラブレッドに『心』はあるか」楠瀬良著

公開日: 更新日:

 馬の行動学・心理学の専門家が「馬のこころとからだ」について、競馬ファンから寄せられた質問に答えながら解説する競走馬講座。

 かつてはまったくないといわれていた馬の色覚だが、研究が進み、黄色を中心にある程度は色を感じる能力があると分かってきたという。一方で、瞳孔の形状と眼球の位置から、その視野は350度にも及ぶという。視覚にはじまり聴覚や嗅覚など競走馬の機能を解説。

 その上で、両耳を立てて前に向けている時は集中しているといった、耳や尻尾の動きで分かる感情表現などの馬券を買う前に見るべきポイント、生まれてから競走馬になるまでの育て方、そしてサラブレッドの歴史まで。競馬ファンが知りたいことが一冊で分かる必読本。(中央公論新社 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞