「名馬を読む」江面弘也著

公開日: 更新日:

 1980年まで存在したクモハタ記念に名を残す名馬クモハタは、1936年、宮内省の下総御料牧場で生まれた。

 四肢の脚元が白く、額から鼻筋にかけて白い“流星”が流れる「四白流星」といわれる相だが、これは馬相学では凶相で、「四白に名馬なし」といわれていた。そのクモハタを一目見て「不世出の名馬だ」と直感して買ったのが、平凡社から独立して非凡閣という出版社を起こした加藤雄策だった。ダービーの前日、クモハタは肩を痛め、食欲もなかったが、ダービーに勝てる馬だと確信した加藤は出走を決め、そして、クモハタは勝った! 

 他にハイセイコーなど、競馬をますます面白くしてくれる名馬32頭の物語。(三賢社 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償