「したがるオスと嫌がるメスの生物学」 宮竹貴久著

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 多くの子孫を残すことは生物としての命題であり、それは昆虫も変わらない。しかし、メスが産む卵には限度があるため、数だけでなく質がより重要になる。メスとオスでは繁殖戦略がまったく異なることから、「メスとオスの交尾と受精をめぐる利害の対立」とも呼ぶべき「性的対立」が生じる。進化生物学の見地から、昆虫たちのこの「性的対立」の世界を解説したサイエンステキスト。

 他のオスとの「精子競争」に勝つため精液に毒を持つよう進化したハエやペニスにトゲを持つゾウムシ、メスに食べられるのを避けるため、SMさながらにメスを糸で縛って交尾するクモ、さらに幾匹かと交尾後に受精する精子を選別するハエのメスなど。昆虫の知られざる繁殖戦略に驚嘆。(集英社 760円+税)

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