「帰郷戦線―爆走―」ニコラス・ペトリ著 田村義進訳
イラクとアフガニスタンの戦場を経験して帰還した元海兵隊中尉ピーターは、PTSDに苦しむ。そんな中、軍時代の仲間・ジミーが自殺。遺族の力になるため、老朽化した家の補修を買って出たピーターは、ポーチの床下に放置されたごみの中から大金の入ったスーツケースとプラスチック爆弾を見つける。
未亡人のダイナも金には心当たりがないという。ピーターは、ダイナが何者かに監視されていることに気づく。ジミーの遺品から尋ね人のビラが出てきた。彼は失踪した海兵隊員を捜していたようだ。別居中だったジミーが暮らしていた家を探し当てたピーターは、その帰り道、何者かに銃撃される。
元海兵隊員のピーターを主人公にした人気シリーズ第1弾。
(早川書房 1180円+税)