「真夜中の太陽」ジョー・ネスボ著 鈴木恵訳

公開日: 更新日:

 オスロを逃げ出したヨンは、白夜で一日中太陽が沈まないノルウェー極北の寒村・コースンにたどりつく。少数民族・サーミ人の村だ。教会で一夜を過ごしたヨンは、翌朝、教会の堂守のレアとその息子・クヌートと知り合う。偽名を名乗り、狩猟が目的だとウソをつくヨンに、レアは村はずれの狩猟小屋で寝泊まりするよう勧める。銃を列車に忘れてきたと語るヨンに、レアはタラ漁で不在の夫のライフルまで貸してくれる。オスロで「漁師」と呼ばれる麻薬密売の元締に雇われ、集金人兼始末屋をしていたヨンは、殺せと命じられた標的に買収され、逃げてきたのだ。追っ手に怯えながら暮らすヨンは次第にレア母子と心を通わす。

 北欧ミステリーの名手による最新刊。

(早川書房 1700円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明