「1971年の悪霊」堀井憲一郎著

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 著者は、2009年夏の政権交代は「理想好きの人たち」と悪代官がやっつけられるのを見てみたいという単純な「破壊衝動を持っている人たち」、そして、それに巻き込まれた多くの人によって実現したと指摘。その状況に、1970年ごろに挫折していった学生運動の理念が再び世を覆っているのではないかと思えたという。

 民主党政権の「困った感じ」は、「理想に満ちているが運営力が劣る学生運動気分」ととてもよく似ていて、70年の思念による不思議な国家運営に見えたとも。

 70年前後のフォークブームや大ヒット映画「小さな恋のメロディ」、そして当時の若者の愛読書だった高橋和巳作品などを取り上げ、その思念の源流を探る論考。

(KADOKAWA 860円+税)

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