「無敗の王者」マイク・スタントン著 樋口武志訳
1923年に生まれたロッコ・フランシス・マルケジャーノは12ポンド10オンスで、生まれながらにヘビー級だった。9歳のとき、イタリア生まれのプリモ・カルネラがヘビー級世界チャンピオンになったのを見て憧れた。
軍隊にいた頃、ボクサーとしての正式な訓練を受け始めたが、メジャーリーガーを夢見ていて、ボクサーになろうとは思っていなかった。
金を稼ぐため、叔父がプロモーターに依頼して組んだ初めての試合の相手はヘンリー・レスターだった。
第1ラウンド後は両者とも疲弊していて、これでは勝てないと思ったロッキーはレスターの股間を蹴り上げる。
全勝無敗の世界ヘビー級チャンピオン、ロッキー・マルシアノの全ての戦いを描く。
(早川書房 3000円+)