西田昌司議員 参院京都選挙区「落選」の条件…「ひめゆりの塔」妄言撤回も謝る気ゼロ

公開日: 更新日:

 とりあえず頭を下げたが、少しも謝っていなかった。自民党西田昌司参院議員が9日、沖縄戦で犠牲となった女子学生らを慰霊する「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした3日の講演での妄言について「訂正、削除する。撤回する」と口にした。

 しかし「非常に不適切」と認めたのは「ひめゆりの塔の名前を出して講演した」ことだけで「TPOをわきまえるべきだった」と問題をすり替え。講演での「沖縄の場合、地上戦の解釈を含めてかなりむちゃくちゃな教育がされている」との指摘は撤回せず、「自分の言っていることは事実だという前提で申し上げている」とエラソーに居直った。到底「謝罪」と呼ぶに値しない。

 7日にいったん発言撤回を拒否した西田氏が一転、釈明したのは沖縄県内や野党に加え、与党内からも批判が続出。自身も改選を迎える参院選への悪影響を懸念した自民幹部に促され、渋々、撤回に応じたのだ。

 地元・京都府政関係者が言う。

「特に西田氏への推薦を決めている公明党はカンカンです。平和の党としての歴史観、価値観と相いれず、支援者からは『推薦を出すな』と批判が殺到。7日には西田幹事長が発言撤回を要求しましたが、支援者の怒りが収まらなければ推薦を取り下げざるを得ない」

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方