「大統領とハリウッド」村田晃嗣著

公開日: 更新日:

 アメリカ政治と映画の相互作用の歴史を解説したアメリカ論。

 映画がホワイトハウスに送り出した最初の大統領は、1901年に就任した第26代のセオドア・ルーズベルトだという。

 彼は米西戦争で義勇騎兵隊「ラフ・ライダーズ」を指揮して有名になり政界に転じた人物で、ララ・ライダーズの活躍がいくつもの短編映画に描かれたのだ。

 そして、英雄であるリンカーンを主要な登場人物にした、グリフィス監督の1915年公開の「國民の創生」によって、ホワイトハウスとハリウッドの結びつきは本格化する。

 以降、ケネディやレーガン、そしてトランプ大統領誕生まで、250作品以上の映画を紹介しながら、政治と映画の関係を読み解いていく。

(中央公論新社 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋