「二度寝とは、遠くにありて想うもの」津村記久子著

公開日: 更新日:

 芥川賞作家が日常の出来事と自らの思いをつづったエッセー集。

 人間の体温のフィードバックだけで温かくしてくれる「布団」は昨今のエネルギー事情を考えると、「抜きんでてステキな人間の発明」だと絶賛。そんな布団への敬愛の思いが募り、ついに布団に話し掛けるようになってしまったと告白。

 他にも、髪の毛だと信じていた額の生え際の毛が、生活の不規則な女性に生えやすい「伸びない毛」だと知り、怒りのあまり剃ってしまった話や百貨店のとある店で名物のお菓子を求めて並ぶ長い行列の静かさに興味を抱き、行列嫌いだが並んでみた体験記、そして会社員時代のたまってしまった裏紙の使い方など。

 飾らない文章が、クスリとした笑いと共感を呼ぶ。

 (講談社 660円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2000万円の退職金が半分以下に減ってしまい家計が苦しい

  2. 2

    台風19号で断水 町の自衛隊給水支援に神奈川県が“待った”

  3. 3

    ラグビーW杯悲願の8強 日本が打ち破った伝統国の“差別”

  4. 4

    大一番でスタメンの福岡堅樹にスコットランドは面食らった

  5. 5

    巨人ドラ2位候補で狙う149キロ即戦力“ノーノー左腕”の評価

  6. 6

    スコットランドにはショック…稲垣のトライが生まれた背景

  7. 7

    緊急放流の6ダムで事前放流せず 国交省・自治体に重大責任

  8. 8

    阪神CS出場も鳥谷は…寂しい終幕に球団と指揮官への不信感

  9. 9

    ドラフト一番人気 星稜・奥川を狙う阪神の“嫌われ方”

  10. 10

    セは来季も巨人の独り勝ち濃厚 ライバル5球団に好材料なし

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る