「悪魔に愛されたボクサー」丸山幸一著

公開日: 更新日:

 奇妙な夢を見た。黒人ボクサーのイサヤ・イコニが、ずっと見つからなかった20年以上も前のスクラップブックの在りかを教えてくれたのだ。そのスクラップの中に、自分が触れたくない何かがあったのか。それはあるボクサーとの交流を自分でつづった覚書だった。

 1967年に入門したジムで出会ったのが、プロボクサーの篠田だった。その頃、共同生活をしていた郁子によく篠田の話をしたが、2人を会わせたくはなかった。郁子は私の思慮深さや洞察に引かれていたが、実はそれは篠田の受け売りだったからだ。だが、ある日突然、篠田がアパートを訪れ、「今日からオレもここに住む」と言った。

 ベテランのボクシングライターによる私小説3編。

(松柏社 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒