「ギブミー・チョコレート」飯島敏宏著

公開日: 更新日:

 東京・本郷で生まれ育った弘は、注文洋服店の三男坊。乳兄弟のチュウや悪ガキ仲間のベンちゃんらと毎日を楽しく過ごしていた。

 しかし、弘が小学生になると戦況は徐々に悪化。学校では教育勅語の朗読の強制、外国人の生徒は姿を消し、各自の自立をよしとした担任の榊先生は学校から去っていった。

 新しく着任した軍国主義の大久保先生にしごかれ、小国民へと染められていった弘たちだが、それでも明るさを失うことはなかった。

 やがて中学受験のため疎開先から東京に戻った弘たちは、3月10日の東京大空襲に巻き込まれ、チュウが炎の中に消える――。

「ウルトラQ」などの監督が、自身の戦争体験をもとにつづった自伝的小説。戦争時代を生きた子どもたちの姿が描かれている。

(KADOKAWA 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  2. 2

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  3. 3

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  4. 4

    小泉防衛相が大炎上! 自民党大会での自衛官の国家斉唱めぐり言い訳連発、部下に責任転嫁までするツラの皮

  5. 5

    「練馬ショック」に自民党は呆然自失…高市首相で東京の首長選2連敗の大打撃

  1. 6

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  2. 7

    木下グループにアスリート殺到 「社長自腹4000万円」だけじゃない驚きのサポート体制

  3. 8

    米イ対立に出口見えず…トランプ大統領“ホルムズ逆封鎖”で「住宅クライシス」が日本に忍び寄る

  4. 9

    和久田麻由子アナがフリー転身 NHK出身者に立ちはだかる“民放の壁”と参考にすべき「母校の先輩」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋