「ギブミー・チョコレート」飯島敏宏著

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 東京・本郷で生まれ育った弘は、注文洋服店の三男坊。乳兄弟のチュウや悪ガキ仲間のベンちゃんらと毎日を楽しく過ごしていた。

 しかし、弘が小学生になると戦況は徐々に悪化。学校では教育勅語の朗読の強制、外国人の生徒は姿を消し、各自の自立をよしとした担任の榊先生は学校から去っていった。

 新しく着任した軍国主義の大久保先生にしごかれ、小国民へと染められていった弘たちだが、それでも明るさを失うことはなかった。

 やがて中学受験のため疎開先から東京に戻った弘たちは、3月10日の東京大空襲に巻き込まれ、チュウが炎の中に消える――。

「ウルトラQ」などの監督が、自身の戦争体験をもとにつづった自伝的小説。戦争時代を生きた子どもたちの姿が描かれている。

(KADOKAWA 1800円+税)

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