「妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。」ズュータン著

公開日: 更新日:

 30代半ばの僕と妻は3歳の娘と日当たりのいいマンションで平和に暮らしていた。だが、自転車置き場に止めていた電動自転車へのいたずらがひどくなったので、民生委員の平泉さんのマンションの自転車置き場を借りることに。平泉さんに誘われて料理教室に行った妻は、X社の教室だったと言った。マルチ商法で有名な会社だが、妻は警戒している様子はなく、平泉さんと出会えてよかったと思っている。

「放射能や農薬まみれの野菜を買ってはいけない」と主張する平泉さんと意気投合した妻は、平泉さんにX社の空気清浄機を借りるが、気がつくと、洗剤や日用品などX社の製品ばかりになっていく。

 マルチ商法の恐ろしさを伝えるノンフィクション。

(ポプラ社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ