1963年、茨城県生まれ。2000年「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「焦土の刑事」「動乱の刑事」「沃野の刑事」など多数。2021年、作家デビュー20周年を迎え、出版社を横断したプロジェクトが進行中。
伴野真子は、制服警官に伴われ、おどおどした様子で刑事課に入って来た。分厚いウールのコートの前を閉めているのに、ひどく寒そうだ。ハンドバッグのハンドルを両手できつく握りしめていて、緊張のほどがうかがえる。 「こちらへどうぞ」 里中が自分の席の隣へ真子を誘導した。真子…
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