著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(106)水子の恨み晴らでおくものか

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 応接室の入り口で綾瀬の足が止まった。ソファの上でタキグチが身構えるような格好でいたからだ。彼の目は絨毯の上に釘付けになっていた。絨毯には泥の人形が出来ていた。泥沙の人体は一つではなかった。三体あった。そして、それぞれの人体の横には小さな人の形をした泥の塊が一つずつ──。

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【連載】金鳳花のフール

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