山上たつひこ
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山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(105)撒いた泥沙はやがて人形に

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

「粘土のオオハハは気難しい。彼女が支配するその場所に無断で侵入する者は容赦なく生き埋めにされる。最高位の呪術師が土霊を鎮める儀式を執り行ったあとでないとその土地からは砂粒ひとつ持ち出せないのです。この泥沙は正式の祭祀を経て譲り受けた金剛石より貴重な呪具ということになります」

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【連載】金鳳花のフール

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