「ばらまき選挙と裏金」中国新聞「決別金権政治」取材班著

公開日: 更新日:

「ばらまき選挙と裏金」中国新聞「決別金権政治」取材班著

 2019年の参議院選挙で、広島選挙区を舞台に起きた大規模買収事件の闇に地元紙の記者たちが迫ったルポルタージュ。

 元法務大臣の河井克行が、妻の案里を当選させる目的で地方議員や市町長、後援会員ら100人にばらまいた金の総額は2871万円に及ぶ。選挙戦は、当時の安倍首相や菅官房長官、二階幹事長らの絶大な支援を受け、政権の関与も取りざたされた。

 県連の反対を押し切って、自民党はこれまで自民と野党が分け合っていた定員2人の選挙区に2人目の公認候補として案里を選んだ。その異例ずくめの選挙戦の背景に始まり、夫妻の過去、そして事件発覚から裁判まで丹念に取材。さらに仮釈放された河井を直撃するなど、渾身の取材で巨額の買収資金=「選挙の裏金」の出どころを追う。 (集英社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も