「日銀総裁のレトリック」木原麗花著

公開日: 更新日:

「日銀総裁のレトリック」木原麗花著

 今年7月、金融政策を転換した日銀が短期金利の引き上げを発表すると、為替と株価が乱高下。その要因は、日銀、そして植田総裁のメッセージが市場や国民にうまく伝わっていないからだと著者は指摘する。

 双方のコミュニケーションの成否を左右するのがレトリック(説得の技法)だという。レトリックは言説に潜む権力構造や社会関係も表し、使い方次第では、都合の良い情報を際立たせ、そうでない情報を隠すこともできる。レトリックを分析すれば日銀がどのような政策を構築し、自らの政策をどのように正当化しようとしているかも分かるのだ。

 本書は、歴代の日銀総裁、そして植田総裁が用いたレトリックを分析し、日銀の金融政策を読み解く経済テキスト。

(文藝春秋 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  5. 5

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  1. 6

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  2. 7

    初期ビートルズの代名詞のような2曲の、まるっきり新しかったポップさ、キュートさ、叫びっぷり

  3. 8

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    ますます劣化する高市官邸…ポテチパッケージ白黒変更を「カルビーの売名行為」と幹部暴言しSNS大炎上