「マイトガイは死なず」小林旭著

公開日: 更新日:

「マイトガイは死なず」小林旭著

 日活の黄金時代に、小林旭はマイトガイと呼ばれて、タフガイ・石原裕次郎と人気を二分する大スターとなった。

 小林がまだ大部屋俳優だった頃、転機をもたらしたのは、無国籍アクション「渡り鳥」と「流れ者」シリーズの原形となる「南国土佐を後にして」(斎藤武市監督)の大ヒットだった。地方の映画館ではフィルムが足りないので、封切り日に4、5館でローテーションを組んで上映した。予想外のヒットに日活は続編「ギターを持った渡り鳥」(1959年・斎藤武市監督)を製作、その大成功で、小林旭は石原裕次郎と並ぶ二枚看板となる。

 ギターを持つという設定にしたのは、原案の原健三郎だった。ハリウッドの西部劇の流れ者をモデルにしたという。デビュー70周年の小林旭の回顧録。

(文藝春秋 2420円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意