「ドイツ人は飾らず・悩まず・さらりと老いる」サンドラ・へフェリン著
「ドイツ人は飾らず・悩まず・さらりと老いる」サンドラ・へフェリン著
著者の友人のアンナ夫婦の長年の友人であるペトラの夫、トビアスが若年性認知症になった。ペトラは精神科医で絵画やアートが好きだ。彼女は今まで通り旅行をして、認知症のトビアスに、これからも世界のいろいろな場所を見せたいと、ドイツとは地球の反対側にある日本に連れてきた。
著者は「欧米流のカップル文化」っていいなと感じた。日本では認知症になった人がいると、「積極的にはかかわらないで、遠くから見守る」人が多いが、ドイツでは友人とは「積極的にかかわっていく」のだ。ドイツ人は心臓病や糖尿病があっても「からだにいい食事」より「おいしい食事」を選ぶ。
ドイツ式の「幸せな年の取り方」を紹介する。
(講談社 1760円)