「老いの品格」和田秀樹著

公開日: 更新日:

 6000人以上の高齢者を診てきた老年精神科医が、「こうなりたい」と思うような高齢者の姿とはどのようなものかを紹介しながら、幸せに年をとるためのヒントを伝える生き方指南書。

 老いに対する人々のスタンスは、ずっと闘い続けなければならないと考える「アンチエイジング派」と、自然に老いる「反アンチエイジング派」に二極化している。

 しかし、人間は残念ながら最終的には老いを受け入れざるを得ない。どんなに頑張っても、ある程度の年齢になれば誰もが認知症や生活習慣病になるからだ。老いを受け入れる段階になったときに、ジタバタしないことが格好よく老いることだと説く。

 著者自身が理想とする「品のある老人」「賢い老人」「面白い老人」とはどのような老人か。そして、そのような老人になるにはどうすべきかを語る。

(PHP研究所 1023円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁