(11)浪人にしては殺気がない
行商の身なりのまま所用を片づけると、帰り道を少しだけ外す。
英吉利の公使館を建てている最中らしく、冬の乾いた空気の中、木槌が梁を打つ音が、山肌に乾いて響いていた。
善七は立ち止まり、しばらくその音に耳を澄ませた。
品川の海を見下ろす絶景である。冬の陽を受…
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