(3)あんたが、おきんかい
おきん自身は、どんな噂が流れていようと気にしてはいなかった。
しょせん、捨て子の身。ふた親に愛されて育った子とは扱われ方が違うのは仕方ない。命があるだけ儲けもの。
女が十六、七にもなれば、縁談の一つや二つ、周囲が持ち込んでくれるものだったが、おきんにはそんな話は…
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