素人アイドルはもう古い! ロッテCM出演3人娘の可能性
確かに、土屋はジュニアファッション誌「Hanachu→」、松井はティーン向けファッション誌「ニコラ」で専属モデルを務め、広瀬は姉のアリス(19)と共に「セブンティーン」の現役モデル。しっかり“地盤”を築いているから今があるというわけだ。
■「おニャン子ブームが終わった頃に似ている」
さらに、CM界における「女優」と「アイドル」にはこんな興味深い関係性があるという。
「女優とアイドルのブームは交互にくる傾向があります。ひとつの例が00年代。『モーニング娘。』が『LOVEマシーン』で大ブレークしてからAKBが出てくるまで、時代を象徴するアイドルは出てこないのですが、その谷間を担ったのが上戸彩だった。今回の3人の中でも、広瀬に関しては面白い流れがある。広瀬は昨年、『JR東海 クリスマス・エクスプレスシリーズ』のCMに抜擢されました。このシリーズの第1弾は、当時15歳だった深津絵里、第2弾は17歳だった牧瀬里穂を起用した。このCMが放送された88、89年というのは、ちょうど宮沢りえや観月ありさのような女優がCMに起用され始めた時期でもあり、同時におニャン子ブームが終わった頃でもあったんです。今の状況はその時に似ている。AKBというのは、過去のアイドルにはない特殊なグループではありますが、CMのような正統派のジャンルはアイドルから女優に移っていくのかもしれません」(中森明夫氏)
時代は素人から本格派に回帰。今回の“3人娘”のキャスティングはその端緒だ。