著者のコラム一覧
白石 あづさライター&フォトグラファー

会社を辞め3年にわたる世界旅行へ。訪ねた国は100カ国以上。著書に「逃げ続けたら世界一周していました」(岩波書店)、「中央アジア紀行 ぐるり5か国60日」(辰巳出版)、「尾畠春夫のことば」「佐々井秀嶺、インドに笑う」(ともに文芸春秋)ほか。

(4)世界の見方を変える旅

公開日: 更新日:

 計画的な旅行ではなく、つらい時に逃げだす旅を「夜逃げ旅」と呼ぶライターの白石あづささんが、生きるのが楽になる旅の方法と旅先で出合った驚きの価値観や習慣を、全5回にわたって紹介する。4回目はインド仏教徒の子供たちとの出会いについてつづる。

  ◇  ◇  ◇

 さあどこか遠くに逃げよう! そう思っても旅で必要なものは一にも二にもお金です。30年ほど前、私はお風呂もない部屋で暮らす貧乏学生でしたが、バイトを増やし肉の代わりに納豆を食べて節約し、「夜逃げ旅貯金」(定期)を始めました。通帳を見ながら「そろそろ定期船で北海道に行けそう」とか「タイ行きの格安航空券が買えそう」と眺めては安心していたのです。

 当時は「青春18きっぷ」も使いやすく、夜行大垣行きや山岳夜行列車なども多く運行されていました。嫌なことがあると夜行列車や安い夜行バスに飛び乗り、テントを持って山に登ったり、安宿に泊まって旅をしていました。お金を貯めるのは大変そうと思うかもしれませんが、今でもペットボトルは買わず自分で入れた麦茶ボトルを持ち歩き、バスタブのお湯を減らせば年間10万円貯まりますよ。

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