劇場オープン加速させる 吉本興業“地方戦略”の狙いと公算

公開日: 更新日:

■47都道府県で劇場開設を目指す

 東京や大阪で活動する売れっ子芸人にとっては“地方遠征”が増えることになり、肉体的にも精神的にも厳しくなりそうだが、まだこれからの若手芸人にとってはありがたい話なんだそう。大宮の会見に登場した「NON STYLE」石田が「他事務所の芸人から劇場の多さを羨ましがられる。食いっぱぐれがないですからね」とニンマリすれば、「天狗」横山は「僕らの食いぶちでございます」と話していた。

「毎年、NSC(吉本興業養成所)から約1000人の卒業生が出る。その中でテレビで活躍できるのはほんの一握り。これ以上テレビ市場は大きくならないので、芸人が食っていくには劇場を増やしていくしかない。活躍の場がないと、芸人の目標や夢がなくなってしまう。当面の目標は47都道府県に劇場をつくること。それができたら海外進出も視野に入れています」(前出の関係者)

 一見、無謀に思えるが、きっちりとそろばんずくの劇場開設。アメリカで強力なスポンサーを見つければ、ニューヨークのド真ん中によしもと劇場が立つ日が来るかもしれない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒