著者のコラム一覧
森高夕次漫画家・漫画原作者

1963年、長野県生まれ。コージィ城倉のペンネームで89年「男と女のおかしなストーリー」でデビュー。原作を務める「グラゼニ」(「モーニング」連載中)は「お金」をテーマにした異色の野球漫画としてベストセラーに。

高校野球をテーマに漫画を描きながら痛々しくて甲子園を楽しめない

公開日: 更新日:

 漫画家として僕は、高校野球をテーマにした作品を多く書いている。でも、見るのは好きじゃない。真っ盛りの夏の甲子園もそう。アルプススタンドで声をからして必死に応援する野球部員、勝った負けたで泣きじゃくる選手。テレビや新聞にはお涙頂戴の“ドラマ”があふれているが、高校野球を見ていると僕にはどうしても痛々しさが先に立ってしまうのだ。

 高校時代、僕も野球をやっていた。長野の公立高校野球部に入り、私学の強豪校ほどではなくとも毎日毎日、練習をしてきた。だから、例えば、スタンドで応援している野球部員を目にすると、こんなことを想像する。

「彼らは1年生のときから、めちゃくちゃに走り込み、バットを振り、ノックも受け、ときには何時間も水を飲まず、つらい練習に耐えてきたんだろうな。でも、競争に負けて背番号を与えられず、ベンチから外れた。めちゃくちゃつらくて悔しいはずなのに、それを胸の奥にしまい込んで、応援しているのかもしれない」

 そうなると、悲壮感しか感じないのである(それも、越境入学者だとしたらなおのこと)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”