家賃7000円さえ払えず親肩代わり…廣木隆一監督の赤貧時代

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 実際、それから約3年後、映画「性虐!女を暴く」(1982年)で監督デビューすることができ、ピンク映画が中心の作品に携わるようになりました。

 ただ、資金繰りからギャラの配分といったプロデューサーの仕事も兼業だったりして、撮影が4日から5日で手元に残るのが3万円とか5万円という世界。ありとあらゆる映像の仕事はやりましたけど、生活はカツカツでしたね。

■風呂なし3畳生活、夜は新宿ゴールデン街へ

 上京当時の住まいは杉並区の家賃7000円の風呂なし3畳。それを半年間、滞納して、両親に肩代わりしてもらったりしていました。当然、銭湯に行く金もなく、袋のインスタントラーメンなどで食いつなぐしかない。栄養価を考えたら、とても持ちませんが、夜になれば、新宿ゴールデン街に繰り出して酒を飲んでいた。チャージだけ払えば、監督のボトルがあるし、仲間もいて、何とかなったんです。日刊ゲンダイでライターをしていた方にも、よくおごってもらったものです。

 仲間と顔を合わせれば、いつも始まるのが映画の話。公開中の作品をけなしたり、俺ならこう撮ると語ったり。映画って「若松(孝二)組」とか「高橋(伴明)組」と、なぜか派閥があって、隣り合わせるとすぐけんかになったりするんです。よくやったものですよ。

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