柴咲コウの「○○妻」は“夫婦とは何か”を問う社会派ドラマ

公開日: 更新日:

連載コラム TV見るべきものは!!】

「家政婦のミタ」の脚本家・遊川和彦とスタッフが再結集したドラマ「○○妻」(日本テレビ系)。先週までの平均視聴率は14%を超え、「DOCTORS3」(テレビ朝日系)との首位争いを展開している。

 ニュースキャスターである東山紀之の妻・柴咲コウ(写真)は、夫を支えることにかけては完璧だ。家事全般はもちろん、服装のコーディネートから番組の感想まで手を抜かない。誰よりも尊敬する夫に尽くしたいからだ。

 ところが、2人は正式な夫婦ではない。柴咲は「契約妻」なのだ。東山は普通の結婚を希望しているが、柴咲は断固拒否する。なぜ契約なのか。「家政婦のミタ」同様、ヒロインの秘密が徐々に明らかになっていくプロセスがスリリングだ。

 しかし、それ以上に興味深いのは、契約妻という設定を通じて「夫婦とは何か」「結婚とは何か」を問いかけていることだ。遊川の脚本、連ドラ初主演の柴咲と華のある東山の好演に支えられて、異色の社会派ドラマと呼べる一本になっている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る