ブレーク済み有村架純の起用に見るNHK朝ドラ“時代の変化”

公開日: 更新日:

 これには、「『あまちゃん』以降、朝ドラ人気は上昇一途で、毎回のように高視聴率を更新する。NHKとしては『今の良い流れを止めてはいけない』という使命感と恐怖心が回を追うごとに増している。制作陣もプレッシャーを強く感じていて、起用する女優も“安パイ”な人選になってきたのでは」(テレビ関係者)という声も上がっている。

 コラムニストのペリー荻野氏はこういう。

「有村の起用でNHKが狙っているとすれば『あまちゃん』のパロディーでは。『ひよっこ』は1964年の東京オリンピック前後から始まる物語で、80年代も舞台になる。有村は『あまちゃん』で小泉今日子の青年期を演じて“80年代顔”を定着させた。『ひよっこ』でもそのキャラをどこかで出して、あまちゃんファンをあっと言わせるつもりかもしれません。これは今までの朝ドラ視聴者を離さない作戦。NHKがどれだけ遊べるかですね。不安要素は朝ドラ女優の魅力である、初々しさや危なっかしさがないこと。新人の場合、演技が下手でも視聴者は親戚の子が出ている感覚で応援しますが、すでにキャリアのある有村には演技力を期待する。既視感が強いがゆえにサブの配役が大切。朝ドラは“セッション”なので、相手役の男性や弟や妹の役など、チームでどれだけ見せられるかが非常に重要です」

「朝ドラは若手女優の登竜門」という時代は終わったようだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」