大野いと 謎のヒロインと共通点「私も結構ウソつきます」
女優の黄金世代ともいわれる「95年組」。土屋太鳳や松岡茉優と共に切磋琢磨しているのが大野いと(21)だ。13年にNHK朝ドラ「あまちゃん」で注目を浴びると、映画やドラマに多数出演。19日公開の映画「雨にゆれる女」ではヒロインを務める。本名を隠して生きる男(青木崇高)の前に現れる謎の女を演じた大野。難役にどう挑んだのか――。
◇ ◇ ◇
難しいところがたくさんありすぎて、あらゆるシーンで(半野)監督にアドバイスを求めました。でも、結局答えを出すのは監督じゃなくて自分なんだなと思いましたね。
(青木の演じた)健次も私の役も素性を隠して嘘をつきながら接していましたけど、私も結構、嘘をつきます。友達に「○○ちゃんとご飯に行くけど来ない?」と誘われたけど、「○○ちゃんのこと知らないから話も弾まないだろうなあ」と思って「仕事」と言っちゃったり。のちのちバレましたが(笑い)。
私自身は健次のような人というか、ちゃんといろんな物事を考えている人が好きです。哲学的なところまで考えている人というか……。例えば、「どうして人は不平等だと思う?」と聞いたとき、「しょうがないじゃん」って言われると嫌というか。なぜそこに至ったかを考えている人がいい。あとは、こんな私のくだらない話を聞いてくれる人かな。