全国88カ所が“聖地”に「アニメツーリズム」の期待と課題

公開日: 更新日:

 色鮮やかな紅葉、情緒あふれる寺社仏閣は、日本人ならだれしもホッとする風景だろう。が、その横に、ミニスカ姿の萌えキャラ女子の立て看板やポスターがあったらどうか。実は今、そんな光景が、全国各地の観光地で多く目につく。

 そういう観光地は、多くがアニメやマンガの舞台だったり、作者とゆかりのある土地だったりする。若者にとっては“聖地”で、小さいものも含めると全国に5000カ所もあるという。そんな“聖地巡礼”がブームになっていて、若者を目当てにした観光誘致は「アニメツーリズム」と呼ばれる立派な“ビジネス”なのだ。

 先がけは、2007年に放映されたテレビアニメ「らき☆すた」の舞台・埼玉県鷲宮町(現・久喜市)。アニメ放映後はファンが殺到。放映前に比べ3倍の観光客が押し寄せた。そのほか、戦車と女子高生をモチーフにしたアニメ「ガールズ&パンツァー」の舞台である茨城県大洗町、大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」の岐阜県飛騨市など、成功例は枚挙にいとまがない。

 今年9月16日には、アニメクリエーターの富野由悠季氏を理事長とした「アニメツーリズム協会」が設立された。88カ所の聖地が選定され、官民一体で日本はもちろん、海外の観光客も引き寄せる戦略だという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解