契機は1枚のチラシ 重田千穂子が語る熊倉一雄さんへの恩

公開日: 更新日:

 フジテレビのバラエティー「いただきます」やNHKの「コメディーお江戸でござる」で人気を博した劇団テアトル・エコーの人気女優、重田千穂子さん(60)。今は舞台を中心に活躍しているが、恩人はやはりこの人。俳優の熊倉一雄さん(享年88)だ。

 ◇  ◇  ◇

「熊さん」

 みなさん、熊倉さんを親しみを込めてこう呼んでいました。私にとっては出会いからしてとても不思議でした。

 鹿児島の高校を卒業して女優になるため上京して、日大芸術学部の受験に失敗。仕方なく蒲田にある日本電子工学院(現・日本工学院専門学校)の演劇科に入りました。そこはアルバイトをしながら2年で卒業。どうにか劇団に入ろうと思ったけどうまくいかない。当時は喜劇をやるとか考えていなくて、「第2の杉村春子になる」と意気込んでいましたからね。

 ただ、杉村さんの文学座は田舎者の私にはハードルが高過ぎて受ける勇気がなく、ほかの劇団を受けてあっさり不合格。意気消沈して町を歩いていたら、目の前にヒラヒラと一枚のチラシが落ちてきた。見るとテレビでよく見る顔が載ってる。それが熊さんでした。「あっ、知ってる。『ひょっこりひょうたん島』のトラヒゲの声の人だ!」とチラシを読んだら、「テアトル・エコー付属養成所」の文字。これは天の啓示だと思って受験したら「合格」。落ち続けていたからうれしかったですね(笑い)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市自民も震撼! 韓国では旧統一教会が“丸裸”に…マザームーンこと韓鶴子被告の横領疑惑に強制捜査のメス

  2. 2

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  3. 3

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  4. 4

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  5. 5

    故・中山美穂さんの遺産めぐる「相続トラブル」報道の実相…ひとり息子の相続放棄で、確執の実母に権利移行か

  1. 6

    ずっと気になっている「女子選手の過度な指導者依存」を派閥を持たない私が変えていく

  2. 7

    巨人・甲斐拓也「あと4年続く地獄」…FA入団2年目にして上にも下にも居場所なし

  3. 8

    ドジャースが大谷翔平のリアル二刀流に制限をかける日 本人は「投げているから打てない」否定するが…

  4. 9

    坂東彌十郎は変幻自在に3つのドラマに出演 掛け持ちする俳優は片手間なのではなくて芸達者

  5. 10

    財務省の「私大の4割・250校減」提唱に文科省が“反発”…定員割れでも残すべきと主張する大学は?