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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

とろサーモン久保田の凄み マイナス思考と底辺生活の経験

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 とろサーモンの東京進出が2年遅れたのも、関西に久保田の不倫相手がいたからだという。相方の村田が「表も裏もなく、リバーシブルでクズ」(フジテレビダウンタウンなう」18年1月19日)と言うように、久保田のクズエピソードは枚挙にいとまがない。

 金を稼ぐ方法もなりふり構わず。事務所を通さない、いわゆる“闇営業”はもちろん、知り合いの社長がバドミントン大会をやるといえば、その審判をやったり、キャバクラ嬢の犬の散歩をして小銭を稼いだりもした。バイトをしていた「おさわりパブ」では店長にまで上りつめた。

 久保田は「前向きに生きたいけど生きれない、これが実際でしょ? じゃあ、ネガティブのまま、楽に生活したらいいじゃないか」(テレビ朝日「俺の持論」18年1月13日)と言う。

 ネガティブシンキングで、「いいことがあればある時ほど自分に『やばい。なんか起こるかもな。マイナスが待ってるんだぞ』と」(同前)生きた方がいい、と。なぜなら「人生は結局プラスマイナスゼロ」(同前)だからだ。ならば、底辺の生活が続いても、人生大逆転が起こるかもしれないのだ。

「M―1」で優勝した直後の配信番組で、久保田は堂々と言った。

「靴をなめさせてくれた社長、犬の散歩をさせてくれたキャバクラ嬢、ありがとう!」(GYAO!「世界最速ファイナリスト全員集合スペシャル」17年12月3日)

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