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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

落語しない落語家 笑福亭鶴瓶が語った“テレビ芸人”の矜恃

公開日: 更新日:

「バラエティーってホントに瞬間やんか。だから、バラエティーのとこで腕もってる人って、とんでもないことよ」(笑福亭鶴瓶/TBS「A-Studio」1月5日放送)

 リアクション芸をやり続け、いまや国民的人気者となった出川哲朗。彼はビートたけし明石家さんまタモリら大御所の芸人たちと数多くの共演を果たしてきた。だが、意外にも笑福亭鶴瓶(66)との本格的共演はあまり多くない。

 鶴瓶はテレビでは後輩たちにもイジられる“おもろいおっちゃん”というようなイメージだが、根は落語家だ。しっかりとした芸を持っている。だから、出川は自分のようなリアクション芸人のことは評価していないのではないか、と感じていた。

 そんな出川の思いに対し、鶴瓶は強く否定し、「(誤解を)怖がらんと言うなら、落語のほうが簡単や」と言って、続けた言葉を今週は取り上げたい。

 笑福亭鶴瓶は、笑福亭松鶴に弟子入りした。だが、松鶴からは落語を教えてもらえなかった。それは、鶴瓶が早くからラジオやテレビの仕事をしていたからだ。

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