透けて見える社会問題…春の「ワークドラマ」評論家に聞く

公開日: 更新日:

 春のドラマは働く人を描く「ワークドラマ」がトレンド。それぞれのストーリーを読み解くと、社会の問題点や生活する人の意識が透けて見える。ドラマ評論家の成馬零一氏と、ドラマウオッチャーのライター尾越まり恵氏に聞いた。

◇Missデビル 人事の悪魔・椿眞子(土曜22時/日本テレビ系)

「日本的な同調圧力のかかった企業体質を壊そうとすると、ヒールになってしまうという反転構造になっている。過去の業績にあぐらをかいて変わろうとしない大企業の体質は、もう通用しない。そんな風刺が効いていて、働き手の意識改革も描いています。会社にぶら下がりの時代は終わり、『あなたには会社を辞める権利がある』という言葉が効いています」(成馬氏)

◇ヘッドハンター(月曜22時/テレビ東京系)

「ミスデビルと同じテーマだけれど、テレ東は『カンブリア宮殿』や『ガイアの夜明け』と同じ22時枠で、ビジネス色が強く気合を感じる。価値観が多様な時代で、『働く人の真の幸せとは何か』を考えさせられます」(尾越氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン