ボクシング連盟に「ロッキー」の崇高な精神を学んで欲しい

公開日: 更新日:

 ロッキーは貧しいイタリア系移民。一方のアポロは大金をつかんだアメリカンドリームの男だ。貧しい白人VS豊かな黒人という構図の中で、ロッキーは「15ラウンドまで立っていられたら、俺がゴロツキじゃないことを証明できる」とストイックに立ち向かう。

 単なるスポ根映画ではなく、人間ドラマだ。全編119分のうち、ロッキーがトレーニングを開始するまで72分もかかっている。人々の生きざまをじっくり描いているから何度見ても飽きない。

 問題の「奈良判定」映像を見た後で本作を味わうと感激もひとしおだ。ボクシング連盟に巣くう山根一派はゴロツキから脱しようとするロッキーの崇高な精神に学んで欲しい。山根明は携帯の呼び出し音を「ゴッドファーザー」から「ロッキー」に変えてはどうか。

 (森田健司)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」