著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「お笑いは福祉」が原点…サンド伊達みきおが愛される理由

公開日: 更新日:

「僕ら好感度を落とそうと思って、あれをやったんです」(伊達みきお/テレビ朝日「イッテンモノ」9月5日放送)

 いまや伝説と言っても過言ではないコーナーがある。「バイキング」(フジテレビ)の「地引き網クッキング」だ。いまでこそ「バイキング」は、坂上忍を軸にした「生ホンネトークバラエティー」だが、番組開始当初は、お笑い色も強かった。その中でも出色だったのが「地引き網クッキング」だ。

 サンドウィッチマンの2人が日本各地の海岸に赴き、地元の人たちが集まる中、地引き網漁を行い、その場で調理するコーナーだった。だが、生放送ゆえにハプニング続出。目当ての魚が捕れないことも少なくなく、ついには「見ている人も共犯だ」と、堂々と「やらせ」宣言までしたりもした。そして、なんといっても目が離せなかったのは地元とサンドウィッチマンのやりとり。暴言を吐き怒らせてしまうこともあった。

 今週取り上げるのは、そんな「地引き網クッキング」について、サンドウィッチマンの伊達みきお(44)が回想した言葉だ。彼らの思惑とは裏腹にこのコーナーの人気は沸騰。サンドウィッチマンの好感度も「逆に上がっちゃった」のだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし