著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「お笑いは福祉」が原点…サンド伊達みきおが愛される理由

公開日: 更新日:

 伊達がお笑いの世界に足を踏み入れたのは、高校のラグビー部で一緒だった相方の富澤たけしに熱心に誘われたからだ。伊達は既に親のコネで介護用品を扱う会社で営業の仕事に就いており、最初は断った。だが、富澤は諦めず、3年間にわたって伊達を説得し続けた。

 仕事はやりがいもあり、営業成績も優秀。充実した日々を送っていた。しかし、就職して5年、転機が訪れる。大好きだった祖父が亡くなったのだ。

 伊達は「あぁ、人生なんてあっけなく終わってしまう。急いでやらないと間に合わない」(オールアバウト「For M」16年5月15日)と実感した。そうして会社を辞め、お笑いの世界に足を踏み入れる決意をする。上司は快く送り出してくれた。

「お笑いは人を笑わせて、和ませて、癒す。福祉のひとつの形だ」(同前)と。

 東日本大震災を経て、彼らが自然な形でチャリティーに力を注ぐのは、最初から運命づけられていたのかもしれない。もちろん、彼らの好感度の高さはチャリティーだけが理由ではない。たとえば、そのコンビ仲の良さも大きな魅力のひとつ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到