遠藤憲一はなぜ“Vシネ横綱”竹内力&哀川翔を凌駕できた?

公開日: 更新日:

 俳優の遠藤憲一(57)が売れに売れている。今年の上半期は9本のCMに出演。放送中の日本テレビドラマ「ドロ刑―警視庁捜査三課―」では2番手、NHKの大河ドラマ「西郷どん」では勝海舟を演じているが、ここまで売れっ子になるとは遠藤を古くから知る関係者は誰も想像できなかったという。

「とにかく悪人顔なので、ヤクザなどアウトローものが多いVシネマにはピッタリでした。しかしながら、Vシネマ界の両横綱といえば『ミナミの帝王』シリーズの竹内力と『借王』シリーズの哀川翔。2人はがっぽり稼いでいましたが、遠藤にはシリーズ化されるほどの代表作はなく、この2人の後塵を拝していました」(Vシネマのプロデューサー)

 ところが今やVシネマ業界も衰退。竹内も哀川も知名度は抜群なだけにバラエティーで食いつなぐようになったが、役者としてはすっかり遠藤に追い抜かれてしまった。

「もともと遠藤は劇団でコツコツ演技力を磨き、Vシネマだけではなく、普通のドラマなどにも出演。それに対し、竹内と哀川はいきなりスターになり、その後テレビなどへ進出。演技力のバックボーンや、『実はいい人』というギャップなども受けて遠藤の方がどんどん売れていきました」(テレビ局関係者)

 下積み時代が長かっただけに売れっ子になってもおごらず、現場や取材マスコミの評判も上々。やはり最後は人柄だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因