ラーメン“全部乗せ”状態…「下町ロケット」の巻き返しは?

公開日: 更新日:

 亀井氏はこの状況を、「ラーメンの“トッピング全部乗せ”状態」とこう続ける。

「メーンターゲットである“働くオジサン”にとって思い当たる場面も多いのが、この枠で放送される池井戸作品のキモです。悪いヤツはより悪そうに映し、主人公は潰されそうになりながら逆転する、そのカタルシスが人気の原点であり、強みです。ただ、そこに導くために新キャラや伏線を増やし過ぎたり、盛り過ぎると、ネットの書き込みにあるように拒否反応を示される。制作者の気合いと視聴者の感覚が、微妙にズレてしまったのでしょう。しかし、それでも1ケタに落ちないのは、やはり力のあるコンテンツですよ」

 ちなみに、昨年同時期に放送されていた池井戸作品「陸王」は4話まで平均14%台から、最終回20・5%まで盛り上げた。

「番宣も含め、最終回に向けて盛り上げるのが得意なTBSですから、このままでは終わらないでしょう。もっとも、スタッフはオンタイムの視聴率への過度な期待に惑わされず、ブレない“ものづくり”をしてほしいですね」(亀井徳明氏)

 “ゴーン・ショック”に憤りを覚えた働くオジサンも多いはず。日曜の夜ぐらい“町工場”を熱く応援し、月曜から頑張りたい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然