ソロデビュー…愛川欣也さんからの花束に感情の糸が切れた

公開日: 更新日:

 もう笑うしかない。

 埼玉の実家にはほぼ毎日、24時間ファンがたむろして、多い時で数十人にのぼっていた。家の中をのぞいたり、ごみをそこらじゅうに捨てていったりする青年たちの姿は近所の方も不安にさせ、母に嫌みを言うようになる。あるファンは私を追いかけて車を暴走させ、危ないと必死に止める母の足をひいた。そんな心ない行動に、私たち家族は追い込まれた。

 高校卒業を目前にしたころ、通学で乗っていた自転車のサドルを盗まれた。次に自転車本体ごと盗まれ、通学の足を奪われた。この時、付き合っていた同級生の彼が「新しいのを買うまでもないよ」と言い、彼の自転車で迎えに来てくれた。彼の腰につかまって、田んぼ一面の通学路を2人乗りで通った。風を遮るものがなく、頬を切るほど寒くて彼の背中に頬をつけた。春になれば卒業。彼は大学への進学を決めていた。私たちはお互い違う道を歩いていく。 =つづく

 (聞き手・長昭彦/日刊ゲンダイ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キンプリファンには“悪夢の7月”…永瀬廉&髙橋海人「ダブル熱愛報道」で心配な大量ファン離れ

  2. 2

    田中将大の日米通算200勝“足踏み”に巨人の営業がほくそ笑むワケ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平 本塁打王争いでシュワーバーより“3倍不利”な数字

  4. 4

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  5. 5

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  1. 6

    キンプリ永瀬廉と熱愛報道で浜辺美波の最新写真集どうなる? NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の行方も左右

  2. 7

    方向性が定まっていない横山裕にとって「24時間マラソン」は、今後を占う大事な仕事だ

  3. 8

    「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発

  4. 9

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  5. 10

    正捕手・甲斐拓也の骨折離脱が巨人に「プラス」の根拠とは???