ソロデビュー…愛川欣也さんからの花束に感情の糸が切れた

公開日: 更新日:

 もう笑うしかない。

 埼玉の実家にはほぼ毎日、24時間ファンがたむろして、多い時で数十人にのぼっていた。家の中をのぞいたり、ごみをそこらじゅうに捨てていったりする青年たちの姿は近所の方も不安にさせ、母に嫌みを言うようになる。あるファンは私を追いかけて車を暴走させ、危ないと必死に止める母の足をひいた。そんな心ない行動に、私たち家族は追い込まれた。

 高校卒業を目前にしたころ、通学で乗っていた自転車のサドルを盗まれた。次に自転車本体ごと盗まれ、通学の足を奪われた。この時、付き合っていた同級生の彼が「新しいのを買うまでもないよ」と言い、彼の自転車で迎えに来てくれた。彼の腰につかまって、田んぼ一面の通学路を2人乗りで通った。風を遮るものがなく、頬を切るほど寒くて彼の背中に頬をつけた。春になれば卒業。彼は大学への進学を決めていた。私たちはお互い違う道を歩いていく。 =つづく

 (聞き手・長昭彦/日刊ゲンダイ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」